和洋菓子
西荻窪に、花束のお届けにいってきました。
街をあちこち歩くのが好きなので、お届けはどんなに遠くてもまったく苦になりません。
西荻窪は、昔からの小さな店と、ここ数年で増えてきた飲食店や古道具屋がまじって並ぶ、居心地のよい街です。
今夜はそんな商店街を、てくてく歩いて結婚祝の大きな花束を届けにいきました。
私は信じられないほどよく道に迷うのですが、案の定、今夜も迷いました。
花束を持つ手もしびれてきたとき、目にはいってきたのは
『和洋菓子』と書かれた古い木の看板をかかげた、小さなお店。
店先にはご主人らしき男性が(ひまそうに)立っていました。
すいませんと声をかけて道を教えてもらったのですが、ちらりと見えた店内が
とてもよい感じで、配達を終えたら絶対寄ろうと決めました。
配達後にのぞいたそのお店は、やはり予想どおりに
いい時間が経過してきたことがわかるようなお店でした。
店の奥は厨房になっていて、奥さんとパートさん達が和菓子をつくっていて、
古いショーケースの中に、おまんじゅうやようかんがことこと並んでいました。
壁沿いの棚はみんな木で、サクマドロップやゴーフルが、
店の中央の台には駄菓子や、しょうがせんべいがにぎやかにぎゅうぎゅうとありました。
「昔風」をわざと作った店はたくさんありますが、
この店は、何十年も同じやり方を続けてきたらこうなった、というかんじで
それがいごこちいいのでした。
何か買って帰ろうとショーケースをのぞいたらもうほとんど売り切れで
あ、どうしようかな、と思ったら、その雰囲気を察したのか
私の前に並んでいた女性がくるりとふりかえって
「ごめんなさいね、私が買い占めちゃったのよ!
あ、でも、これ、おいしいわ。」と言って、残っていた和菓子をすすめてくれました。
お店の味方みたいになっちゃってる感じがおかしくて、
ムギハナにもこういうお客さんていてくれてるよねぇと思いながら、
すすめられた「きんぎょく」というお菓子を買って帰りました。
甘く煮た豆を寒天でかためたそのお菓子はずっしりしっかり甘い、懐かしい味でした。


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by mugi-hana | 2005-09-07 00:38 | mugihana日記
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