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夏の日差しが降り注いで
六本木の喧騒から離れて、路地を少し入ったところに瀟洒なレストランと教会があります。
真夏の強い日差しに空気がゆらゆらしてた日曜日、そこで行われた結婚式で花を活けてきました。
新郎新婦が誓いをたてる教会には、白いバラをたくさんと、けむりのように淡いグリーンのスモークツリーを。
アイアンのスタンドにはこの日に合わせて用意したシルクサテンのチュールをふんわり流れるように巻きました。
披露宴のレストランのテーブルにはブラックベリーやピンクのバラや青リンゴを。
ウェディングブーケは純白のキャスケードブーケ、お色直しは透明感のあるピンクのバラをたくさんつかったハンドタイドブーケ。
ほっそりした体なのにきらきらしたパワーをもっているような、よく笑うきれいな花嫁さんは、お姉さんとともに以前からのムギハナのお客様で、レストランからの花屋さんの紹介などいろいろあったでしょうに、
どーしてもムギハナの花がいい!と言って私達に注文してくださったのです。
結婚式の花を、ブーケを、お願いねと言われるのは、
花屋としての最高のほめ言葉の一つだと思います。

結婚式の花をすべて、というのはかなりの大仕事、
たった二人の店は目の回るような忙しさで、でもうれしい緊張感で、
ひとつひとつの花を、幸せな結婚式になりますようにと思いをこめて作りました。

結婚式が終わったあと、花や花器を引き取りにいきました。
石造りの建物に、パーティーの名残の高揚した話し声が遠く聞こえてきます。
人がいなくなってしんとした教会でふたりで黙って花やレースを片付けながら、
いつになっても今日の緊張感を忘れずにいたいと思いました。
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by mugi-hana | 2007-07-05 19:03 | mugihana日記
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