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どうしても入りたいの。
こどもの頃、クリスマスが近くなると、母が手作りのお菓子の長靴と一緒にアドヴェントカレンダーを用意してくれました。
毎日、いっかしょずつ、日付が書かれた窓をあけていくと、ひとつづつ絵が現れる、素敵なカレンダー。
いちにち、いちにちとクリスマスイヴに近づくのを楽しみに待つのです。
「一番早起きできた子がその日の窓をめくれる」ルールのもと、弟や妹と真剣に競い合い、父に先を越されてめくられて、本気で泣いたりしてたものです。

昨夜、ホリーとふたり、家の戸棚を探して、ホリーの「秘蔵のアドヴェントカレンダー」をみつけました。
彼が花屋に勤め始めた年から、毎年約1枚づつ買って集めてきたというそれは
ほとんどが西ドイツ製のアンティークで、それはもう、溜息がでるほど美しいのです。
やわらかい色使いで、聖書の場面や天使や村の子供達が描かれ、
雪や星のひかりには丁寧な細工がほどこされて、かわいらしい24個の窓やドアが描かれています。
窓のなかには、どんな絵が隠れているのでしょう。
12月に入ったら、どれか1枚選んでお店にもってきて、毎日ひとつづつあけていこうと思います。
10歳差の年の差夫婦の私達。
私がまだ小学生で、アドヴェントカレンダーをきゃぁきゃぁ妹たちとめくっている頃、
ホリーはもう働いていて、お給料のなかから1枚買っていたのかと思うと、不思議な気分です。
彼が集めたカレンダーを、今年は一枚、あけましょう。
そして、新しいのを1枚、ふたりで買いに行こうと思います。

写真は、高い場所の戸棚からアドヴェントカレンダーをひっぱりだしている時に
あの戸棚に入りたい。 とねらっている、ハナです。
どうしても入りたいの。_d0005824_2039576.jpg

by mugi-hana | 2007-11-11 20:39 | mugihana日記
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