陽のひかりが差し込む教会に、結婚式の花を活けにいく。
チェアフラワーを並べて、オーガンジーとレースのリボンを幾重にも重ねて、バージンロードを飾る。
誓いをたてる聖壇には、純白のバラとカラーを。
石造りの教会の門にも、白い桃の枝と、淡いピンクの春の花。
昨日までの寒さがうそのように、やわらかな陽射し、春の風。
花嫁のウェディングブーケには白いバラやカラーやアマリリス、斑入りの羽衣ジャスミン。
ブーケに羽衣ジャスミンが入ったら、花嫁さんが歩くのと一緒にやさしく揺れて、きっと可愛い。
思いついてしまったものの、斑入りの羽衣ジャスミンはこんな時期には市場には並ばない。
あ、あの人の、庭にある。
屋上でリンゴの樹やハーブをたくさん育てている近所の方に、頼んでみた。
結婚式に、使いたいんです。少しだけ、わけてください。
光栄ですわ。
やさしいその人は、嬉しそうに笑って、答えてくれた。
そして、今日、ムギハナは2周年を迎えました。
皆様の応援に、感謝します。